恐れることを、恐れるな。進め。
         イビチャ・オシム

サッカーのリオ五輪予選のタイ戦を少し観ました。その合間のCMでは、マイクロソフトのSurface Proのものが何種類か流されていました。そのうちの一つは、サッカーにちなんだものでした。雑誌『Number』の編集者が、記者泣かせの元日本代表監督のイビチャ・オシム氏にインタビューしに行く、という設定でした。そこで、オシム氏が発した(発するようお願いされた?)言葉が、先に挙げたものです。
そこで驚いたことは、彼がフランス語を話しているということでした。彼が日本代表監督だったのは、2006-2007年のようですから、私が高校生のときです。そのとき私は、フランス語に興味もありませんでした。彼がフランス語を話していたとしても気づかなかったでしょう。

オシム氏は、旧ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)出身です。血筋の関係でドイツ語が母語のようです。現在の国籍は、ボスニア・ヘルツェゴビナとオーストリアのものを二重で持っているようです。ちなみに、ボスニア・ヘルツェゴビナの公用語はボスニア語とクロアチア語とセルビア語だそうです。オーストリアの公用語はドイツ語だそうです。

では、なぜフランス語を話しているのでしょうか?

どうやら彼は、20代後半から30代半ばまで、フランスリーグのチームに選手として在籍していたため、フランス語が話せるようです。しかし、70代になって、フランスから離れているのに、日本人記者相手に、フランス語を使うのは不思議です。
FIFAの付き合いで使うからとか、通訳でフランス語の人しか都合がつかなかったとか、いろいろ想像できますね……。

ところで、フランス語を話す人ということでいえば、藤田嗣治(つぐはる)の生涯を描いた映画『FOJITA(フジタ)』を観ました。彼は、フランスで評価された画家です。この映画は、彼のフランスでの生活と、日本での生活が描かれた作品です。藤田役は、オダギリジョーです。昨年放送された、NHK「SWICHIインタビュー 達人達」では、オダギリジョーと、アーティストの舘鼻則孝の対談でした。それによれば、オダギリジョーは、かつて高橋是清役で英語のセリフにも挑戦していたということです。今回は、前半のフランスでの生活の場面がフランス語のセリフでした。国際派俳優の道を歩みつつあるのだと思いました。

映画自体は、画家の生涯を描くとあって、絵画的な映像でした。基本的にカメラは動きません。一つの画面内を人物だけが動くという感じです。カメラが動くのは、大きな芸術作品を映し出すとき、もしくは、芸術的場面においてです。たとえば、巨大壁画を写すときや、フランスの芸術家たちの日本的行列(おいらんのマネ)のときなどです。カメラワークの面白さが不思議な世界観を生み出していました。
 
「1カ月に1冊伝記を読むこと」と、デニス・ウェイトリー著『成功の心理学』にはあります。「自己イメージをどん欲につくり上げるために、今日から始める10のこと」の一つです。そこでは、「あなたの専門分野で、あるいは趣味の分野で一流になった人」、または、「尊敬する人」であることが条件のようです。それにより、「自分自身がその人になったような気持ちになってみること」ができます。

この映画は伝記的なものですから、今月のミッションは完了です(笑)

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