皆さんは、観る映画を選ぶとき、どうやって決めていますか?


私は、最近、前に観た映画と同じ俳優・女優が出演している作品を観ています。意図的にも、無意識的にも。


昨年11月、某映画上映会に出かけた。毎月開かれているようだが、初めて出てみた。そのとき上映されたのは、モーリス・ピアラ監督の『ソフィ・マルソーの刑事物語』(1985年)だった。私は上映時間に遅れたため、後半だけ見た。
ソフィー・マルソーというのは有名な女優らしい。彼女は、アフリカ系移民のノリア役で出ている。彼女は、犯罪者とつるんでいる役回りだ。共演しているのは、ジェラール・ドパルデューだ。彼は、刑事のマンガン役だ。署内での、マンガンによるノリアの取り調べの場面は、暴力あり、暴言ありで、彼女は本気で泣いているようだった。それもそのはず、監督は、緊迫した場面を作るために、俳優たちにつらくあたったりして精神的に追い詰めるというやり方をしていたそうだ。


今年1月にも、上映会に出た。ジャック・ドゥミ監督の『ロシュフォールの恋人たち』(1967)だった。これも後半だけ見た。
主演はカトリーヌ・ドヌーブだ。バレエ教室の先生をしている女性を演じている。彼女には音楽家志望の姉がいる。この二人の女性が理想の男性を求めつつも、ロシュフォールという田舎町で様々な人々と交流していくという内容だ。ミュージカル映画で、唄って踊りながらストーリーが進んでいく。人生讃歌としての明るさが終始貫かれている。同監督の前作『シェルブールの雨傘』(1964年)もカトリーヌ・ドヌーブ主演だが、こちらは雨の中で、なんとなく哀愁漂う映画だったと思う。

そのカトリーヌ・ドヌーブが、年を重ねてから主演となった作品が、フランソワ・オゾン監督の『しあわせの雨傘』(2011年)だ。TSUTAYAの洋画コメディコーナーで1月の終わりに見つけた。これには、『ソフィー・マルソーの刑事物語』に出ていたドパルデューも出ている。「雨傘」というからには、やはり『シェルブールの雨傘』も踏まえられている。少なくとも、同じ音楽の使用があった。

1970年代後半、フランスの小さな町に、カトリーヌ・ドヌーブ演じるピュジョル夫人は暮らしている。父から傘の会社を受け継いだ。今は、旦那のロベールが社長となっている。夫人として、夫に従い家事をやらされ、趣味に日々を費やす日々を送っていた。そこに、娘の離婚話や、会社の労働者によるストライキなど問題が重なる。さらには、ロベールが病気でしばらく入院することとなった。そこで夫人は、会社の代表となり、経営の再建に挑む。女性の自立と、家族問題がテーマになっている。

ちなみに、アラン・コルノー監督の『フォート・サガン』(1984年)という作品で、ソフィー・マルソーとジェラール・ドパルデュー、カトリーヌ・ドヌーブが共演していたそうだ。(Wikipedia情報につき、信ぴょう性は?)

これは見るしかないかな笑

追記
映画の年代は、ネット情報である上、日本での公開年なのか、フランスでの公開なのか、それとも製作年なのか、あいまいです。)

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