『クラムボンはわらったよ。』

これに反応する方はどれくらいいるだろうか。たぶんその方は、宮澤賢治ファンか、文学好きか、岩手出身か、だろう。

どうやら盛岡で採用している小学校の教科書に掲載されていたらしい。らしい、といったのは、私自身が盛岡の小学校に引っ越して来る六年生の冬より前に、授業で扱われていたからだ。授業は受けていないが、小学校のクラスメイトが「くらむぼん、くらむぼん」といって騒いでいたので、知ってはいた。

また、「なつかしいね~」という、中学校でよくある、教科書の題材についての話題でも出てきた。

「くらむぼん」は盛岡の小学生が必ず(?)通る道だったようだ。

↓宮澤賢治「やまなし」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/46605_31178.html

それと同じようなものが高校でもある。

あめゆじゆとてちてけんじや

岩手・花巻方言なのでわかりづらい。現代標準語に訳せば、「みぞれを取ってきてください」だ。「永訣の朝」のリフレイン(繰り返し句)として出てくる。

高校には、花巻出身の国語教師がいらっしゃったので、「あめゆじゆ……」のイントネーションはホンモノに近いものに触れられたと思う。

でも、今になり知った事実がある。高校の教科書に関しては、たいていの出版社のものに「永訣の朝」が入っているということだ。授業で扱うかは教員や学校次第だが、全国的に知られていてもよい詩なのだ。

ちなみに、この詩は、賢治の妹トシのいまわの際が描かれている。つまり、まもなく死んでしまう情況だ。

賢治は26歳で妹を失っている。

↓宮澤賢治「永訣の朝」
http://why.kenji.ne.jp/haruto/147eiket.html

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