庵野秀明監督『シン⚫ゴジラ』を観て来ました。ネタバレなしの記事を書くつもりです。


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映画の冒頭で、宮澤賢治『春と修羅』が机の上に置かれたシーンがあります。

それにちなんで、
シン⚫ゴジラは観たけど『春と修羅』は読んだことがない!
という方や、
シン⚫ゴジラをこれから観たい!
という方向けに
私なりに『春と修羅』の抜粋をします。

「序」冒頭
わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)

「春と修羅」序盤
いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
唾(つばき)し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ

※修羅 人間より下、畜生より上


「永訣の朝」末尾
どうかこれが兜率(とそつ)の天の食に変つて
やがてはおまへとみんなとに
聖(きよ)い資糧をもたらすことを
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ

※兜率の天 将来、仏となるはずの菩薩の住む場所


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本文、注の引用は天沢退二郎編『宮沢賢治詩集』(新潮文庫、1991年)によりました。


『春と修羅』の一編「永訣の朝」についてはこちらの記事も↓
過去記事「合い言葉」
http://taka-taka.blogo.jp/preview/lite/edit/7f3c1db23bdcbab7925e057dd5e756c5


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